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大川カイロプラクティックセンター

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頭部と頸部の解剖学 ―【頭蓋骨と血管の仕組み】―

頭部とは?人間の司令室と感覚の集積地

頭蓋骨の解剖イラスト
脳の解剖イラスト

頭部は、「精神活動の場」であり、からだ全体をコントロールする司令室の役割を担っています。目・鼻・耳などの主要な感覚器官が集まる、人体の中でも特に精巧で緻密な部位です。

頭部は「脳頭蓋」「顔面頭蓋」に分かれます。

脳頭蓋の中には大脳・小脳・脳幹があり、顔面頭蓋には感覚器官や表情筋が含まれています。
 

「頭蓋」の読み方と意味

「頭蓋」は一般には「ずがい」と読み、医学用語では「とうがい」と呼ばれます。頭蓋は頭部の骨格であり、眉毛あたりを境にして頭部(脳頭蓋)と顔面(顔面頭蓋)に分かれています。さらに脳頭蓋は、「頭蓋冠」(脳の屋根)と「頭蓋底」(脳の床)の2つに分かれています。

脳頭蓋に含まれるもの

• 大脳:高度な思考や認知を担当

• 小脳:身体の動きの微調整や自動操縦

• 脳幹:生命維持に関わる自律機能(呼吸、発汗など)

顔面頭蓋には、外界の感覚をとらえる感覚器官(鼻・眼・耳・舌)や、骨と皮膚をつなぐ特殊な表情筋(皮筋)があります。

頸部の解剖学 ―多機能な「首」の奥深さ―

頸部の解剖学 ―多機能な「首」の奥深さ―

頸部(首)は顎から鎖骨までの部分で、多くの重要な構造を内包しています。

頸椎(首を支える骨)

脊髄(神経の束、情報伝達の「コード」)

脈管(動脈・静脈・リンパ管)

咽頭と喉頭

甲状腺(ホルモン分泌器官)

■神経系

脊髄は背骨の内部を通り、脳と身体各所の情報伝達に大きな役割を果たします。中枢神経(脳・脊髄)と末梢神経(中枢神経以外)に分かれ、それぞれ情報処理や伝達を担っています。

■脈管系

動脈:心臓から脳へ酸素・栄養を供給

静脈:老廃物を心臓へ戻す

リンパ管:大きな老廃物や細菌・脂肪の塊を運び静脈へ合流

■咽頭・喉頭の違い

咽頭:口や鼻から入った空気や食べ物が最初に通る部分(風邪のときに痛む部位)

喉頭:気管へとつながる空気の通り道。喉仏、声帯、喉頭蓋を含む

咽頭は空気も食べ物も通りますが、喉頭で区分され、空気は喉頭・気管へ、食べ物は食道へ振り分けられます。喉頭蓋が弱くなると「むせる」ことが増えるのもこのためです。

■甲状腺の役割

甲状腺は体内最大級のホルモン分泌器官。「腺」は体液やホルモンを分泌する器官を意味します。

脳を守る組織構造 ― 何重にも守られた「頭の要塞」

外側から順に、「毛髪→頭皮→骨質(頭蓋冠)→髄膜」と重層構造になっています。

髄膜は硬膜・クモ膜・軟膜の三層構造で、脳だけでなく脊髄まで保護しています。

硬膜:最外層、頑丈さで脳を守る。静脈洞と脳のクッションに

クモ膜:独特な「クモの巣」構造が脳の移動を防止。クモ膜下腔に動脈や静脈が通い、髄液によるクッション効果も

軟膜:最深部で大脳の外側に密着

クモ膜下腔に出血(クモ膜下出血)が起こると、脳と脊髄全体が圧迫され命の危険が高まります。

 

頭蓋骨について ― 骨と骨の縫合、その意味と仕組み

頭蓋骨の基本構造

頭蓋骨の基本構造

頭蓋骨は「脳頭蓋」と「顔面頭蓋」で構成。それぞれ1個タイプと2個タイプの骨が組み合わさっています。

■脳頭蓋

前頭骨(1個)

後頭骨(1個、大後頭孔あり)

蝶形骨(1個、蝶の形)

篩骨(しこつ、1個、小穴が多く嗅覚に関与)

側頭骨(2個、薄く折れやすい)

頭頂骨(2個)

 

■顔面頭蓋

上顎骨(2個)

下顎骨(1個)

頬骨(2個)

 

■空洞構造

鼻付近の前頭骨・上顎骨・蝶形骨は空洞化しており、頭の軽量化と浮力維持(万一の溺水対策)がなされています。

縫合線

■縫合とその役割

頭蓋骨はジグソーパズルのように複数の骨が「縫合(関節)」で連結。縫合線は線維性軟骨で動かず、男女差で女性の方が細かいのが特徴です。

 

■児頭応変機能

新生児の頭蓋骨は、骨と骨の間が軟骨や骨膜でつながり、分割されることで産道を通りやすくなっています。


■泉門

赤ちゃんの頭頂部にある骨と骨の隙間。脈打つ「泉」のように見えます。

 

■縫合線の主な名前

• 鱗状縫合

• 矢状縫合

• 冠状縫合

• ラムダ縫合

ブレグマとプテリオンなど骨接合部は衝撃に弱く、痛みを感じやすい部位です。

 

頭部・頸部の動脈と静脈

ウィリスの動脈輪

■動脈系

総頸動脈:首の両側を上がり、顎のあたりで「外頸動脈(顔への栄養)」と「内頸動脈(脳)」に分岐

外頸動脈:浅側頭動脈・顔面動脈などに分かれる

椎骨動脈:椎骨内を通り左右で合流、脳底動脈になりウィリス動脈輪(大脳動脈輪)を形成

 

■ウィリス動脈輪の役割

血流の循環をロータリーのようにし、一部が詰まっても脳全体への血流を担保します。

 

■静脈系

脳の静脈は「静脈洞」と呼ばれる太い血管に集まり、最終的に「内頚静脈」となり頸部へ流れます。

大脳鎌:上矢状静脈洞と下矢状静脈洞の間の厚い膜で、右脳と左脳を分ける

終動脈:脳と心臓など、側副路のない動脈(詰まると組織が壊死=梗塞)

 

■額の出血が多い理由

額は血管が豊富で脂肪組織が薄いため、ちょっとした傷でも出血しやすいです。

脳血管障害とその危険性

脳動脈瘤:脳の動脈壁のコブで、多くはウィリス動脈輪にできやすく、破裂すればクモ膜下出血のリスク大

脳血栓症・脳梗塞:脳内動脈の血栓や詰まりによる壊死

硬膜外血腫:側頭骨骨折で発生しやすい、頭蓋骨と硬膜の間の出血

まとめ

頭部・頸部の構造と血流は驚くほど精巧にできており、それぞれが人体の命と機能を守るために役割を果たしています。こうした解剖学的な知識を持つ整体院だからこそ、より安全で的確なケアが提供できます。身体のことに関して、ぜひご質問・ご相談ください。